東野圭吾『殺人の門』(角川書店)

殺人の門殺人の門
東野 圭吾

角川書店 2006-06
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小学生の時、ある日の出来事をきっかけに、主人公・田島和幸は”殺人”に興味を持ち始める。
そして、のちに彼に殺意を抱かせることとなる倉持修という同級生との出会い。
高校、就職と時は流れていくが、倉持との縁はなかなか切れず…。

まぁ、けして派手ではなく、地味な物語ではあります。
地味な物語を読者に退屈させずに読ませることができるというのはすごいことだと思います。
東野圭吾さんの作品は現実にありえる程度にリアルなんだけれど、何故かあんまり感情移入はできない…何でだろう??

主人公はいつも倉持修に心身ともに振り回されてしまうわけなのですが、「何でそんないつもいつもひっかかっちゃうんや!?」と私みたいなどんくささ満点の人間に思わずイラッとさせてしまうくらいにひどい。
それだけ倉持という人間が頭の回転が速く、話術巧みでカリスマみたいなのものを持ち合わせた人間なのだろうと考えるのだけれど、少しイラッ。
「お願い、しっかりして!」とけっこう夢中で読み進める私。

「歪んだ友情の物語」と解説の北上次郎さんは表現されていますが、納得。
倉持と田島の間にあるものはかたちは違えど、憎悪や嫉妬。
お互いがお互いを羨ましく思い、妬み、憎んだ。
それゆえに、お互いのことがよく分かる-。
そういったつながりのある友情がそこにはあるのかもしれない。

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東野圭吾『探偵倶楽部』(角川書店)

探偵倶楽部探偵倶楽部
東野 圭吾

角川書店 2005-10-25
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お金持ちの会員専用の調査機関”探偵倶楽部”。
5つの物語から成る短編集。

東野圭吾さんの本はけっこう好きではあるのですが、読んだ後、すこーし沈むのです。
ので、最近ご無沙汰でした。
久々に手に取った本作はなんと短編集。
さらさら読むことができるため、読み終わった後にどんより沈んだりすることもなく、でした。
短編の方が私にはいいかも、東野作品。

探偵=浮気調査なの??というくらい不貞がからんできている気が。
せっかく”探偵倶楽部”という看板があるのに、もひとつ彼らの個性が弱い気がする。
ぶっ飛んだ設定過ぎてもウケないかもしれないけれど、もう少し派手なつくりでもいいなぁ、なんて。

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東野圭吾『ゲームの名は誘拐』(光文社)

「良い人が出てこない物語を作りたかった」
    (巻末、藤木直人さんの解説にある作者のコメント)

4334738850ゲームの名は誘拐
東野 圭吾

光文社 2005-06-14
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広告プランナー・佐久間はずっと力を注いでいた一大プロジェクトからある日突然外される。それはクライアントの会社の副社長・葛城による提案であった。そのことを知った佐久間は葛城の邸宅へ出向くことに。 そこで彼はちょうど屋敷を抜け出そうとしていた葛城の娘と出会い、狂言誘拐を仕掛ける”ゲーム”を仕掛けるのだが…。


久々に東野圭吾さんの本を読みました。
もともと、けっこう好きな作家さんではあるのですが、うちが今まで読んだ作品を通したイメージとして、読み終わった後に「ハッピー♪」な気持ちにはならない…ということがあり、なかなか手を出していなかったり。
読み終わった後に切なさが残って、以前、けっこう「くぅ~!」ってなってしまいまして><

本作は、映像化もされているので、そっちも観てみたいな。

B0000ZB8Q0g@me. プレミアム・エディション (初回生産限定版)
藤木直人 東野圭吾 井坂聡 仲間由紀恵

ポニーキャニオン 2004-05-14
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仲間由紀恵が”娘”をどのように演じたのか気になる!

ラスト、(どうなるか)すこ~し見えてしまったところもあるのですが、どんでん返しが面白い作品。
誘拐犯と被害者のやりとり、知能戦。
携帯を駆使した佐久間の”ゲーム”は妙にリアルで、ハラハラします。

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