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映画を観る→『釣りキチ三平』

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生まれながらの素質と釣り名人として評判の一平じいさん(渡瀬恒彦)の指導で、天才的な釣り名人として成長している三平(須賀健太)は、ある日、アメリカで釣りのプロとして活躍中の鮎川魚紳(塚本高史)から夜泣谷の巨大魚の伝説を聞かされる。
伝説の巨大魚を釣り上げることに燃える三平たちは、夜泣谷に行く決意をする。
(シネマトゥデイ)


人気コミックが原作。
つい最近『おくりびと』でアカデミー賞を受賞した滝田洋二郎監督の受賞後初公開作品です。
コミックの名前は知っているけれど、未読。
でも、予告編で観た須賀くんの笑顔にきゅんときてしまい、鑑賞してきました。

鮎釣りの大会をきっかけに、三平の釣りの才能が披露される。
優勝する三平にいつも大会優勝の常連である大人たち3人組が絡んでくるのですが、最後にはじいちゃんのはからいもあって、お互いに認め合い、握手を交わすのは素敵でした。
三平と勝負をしていた代表者も、ズルはしない、というルールはけして破らなかったし、ちゃんと最後には負けを潔く認めてくれて、後味も良かったです。
一瞬、嫌なやつで終わるのかと思っていたので。


プロローグ的なお話の後、東京から三平を迎えに姉の愛子がやってきます。
東京で“まともな教育”を受けさせるために一歩も譲らない愛子。
愛子に対して、じいちゃんはひとつの賭けを申し出ます。
“夜泣き谷の怪物を釣ることができたら諦めろ”。


“変質者”の疑いまでかけられる、魚紳(ぎょしん)役の塚本くんがカッコ良かった〜ちゃらちゃらはしておらず、男らしい感じで。
サングラスをかけて、髪も長くて…と、奇抜なだけのキャラクタかと思ったらけっこう筋が通った役柄で、ファンになっちゃいました。
じいちゃん役の渡瀬さんとお酒を飲んで釣り談義をするシーンも好き。
何か、三平は本当に年齢的に少年なんだけれど、他にもたくさん少年が出てくる作品です。
じいちゃんも魚紳さんも少年です、かなり。
愛子姉ちゃん役の香椎さんもじいちゃん曰く、「気が強くて、難しい」という役柄がぴたっとはまっていて、少年たちを手厳しくやり込める物言い、面白かったです。
もちろん、キャストとしては、須賀くんの“すれていない”演技が要。
きりっとした顔もオトコマエでしたし、何よりも笑顔がぴっかぴかで。
こちらも思わずほころんでしまいそうな笑顔でした。
あと、お父さん役の俳優さんにもこっそり拍手、あ〜!と。

作品の雰囲気、緑や川の美しさは圧倒的でしたし、キャストもすごく良かった。
ただ、ただ、CGが微妙かなぁ。
前半はそんなに気にならなかったんだけれど、山場であるはずの、三平の父が追い求めていた“夜泣き谷の怪物”の出現シーンが一番、「えぇ〜…」と、がっかりしてしまいました。
最後の方の三平と“怪物”が戯れる、漫画的な演出自体は漫画が原作、と思えば受け入れられ、ほほえましくもあるのですが、その漫画的演出以上に、嘘っぽく見えてしまった…のが、残念。

お話の核としては、三平の父から伝えられた、“夜泣き谷の怪物”との対決、愛子と三平、そしてじいちゃん、家族の絆、を描いています。
若干きれいにまとめてしまった感は否めないけれど、私は嫌いじゃありません。
私はもう1回観ても、割と楽しめると思う。
全体的にさわやかです。
コミカルなところもけっこうあるし、後味も良いし。
ただ、リアルでいくか、とことん漫画っぽくいくか。
そこをはっきりしちゃった方が良かったのかしら。
原作未読者の甘めの感想です。
原作読者の方の感想も気になりつつ。

かなり!読みたい欲求高まり中。
↓原作はこちら(文庫版)。

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Comments

私も読んだことないけど、有名なマンガだよね。
ぽっぽちゃんの好感触に「あら、観に行こうかしら」という気になって読み進めたら・・CGの件w←
気持ちは解るけどねー^^;というのが想像できて微妙な心境ですね(笑)

でも塚っちが頑張っていることに、懐かしく嬉しい気持ち^^

Posted by: kiyu | March 29, 2009 at 01:16 AM

>kiyuさん
名前だけは知ってる!ってレベルやったので、先入観なく鑑賞してきました☆
どうしても表現でCGが必要になることは理解していたんですが、急にがらりとマンガっぽくなったので(笑)
でも、須賀くんがめちゃくちゃ可愛かった&カッコ良かったです!
大人も子供も観られる映画ではあるので、コタロウくん、どうでしょう☆

塚本くんといえばkiyuさんを思い出すんですが、“懐かしく”という表現にあらっ(゚_゚)
あんまりマンガキャラをやっているイメージがなかったんですが、なかなか良い役どころでしたよ〜♪

Posted by: ぽっぽ | March 30, 2009 at 09:56 PM

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