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January 2009

銭ゲバ♯2

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一番大切なものは金。
そう信じる風太郎は、大企業である三船造船の令嬢、緑に近付く。
目的は会社ごと、のっとること。
あれは、銭ズラ―。


緑が運転する車に接触し、彼女に謝罪の代わりに友人となってほしいと頼み、承諾を得る風太郎。
そして、緑の妹、茜に出会う。
顔にアザがある茜は美しい姉を妬み、疎み、世を憎み、心を閉ざしている。
そんな茜の心の闇を見つけた風太郎は、金を手に入れるために彼女との距離を縮めていく。

生まれて初めて自分を理解してくれたひとに出会えたと感じた茜は風太郎を求め、彼は甘い言葉を囁く。
「大好きだよ、愛してる」
彼女の耳を塞いで告げた「大嫌いだ」は誰にも知られずにいる―。
怖かった。
笑顔で、ゆっくりと、「お前なんか」と拒み、おんなじ優しい顔で、「愛してる」と囁く。
何て、残酷な告白。


お金に執着するきっかけとなった、父との再会シーンも印象に残りました。
仕事先での無機質な顔でも、緑や茜の前での優しい顔でもなく、瞬時に“素”の表情を見せる風太郎。
それは、違うことない、嫌悪の表情でした。
父は変わらず、飲み歩き、お金にもだらしない。
ショックでいっぱいになり、帰宅後、貯めているお金に当たり散らす。
「こんなもの!」
一番大切なものは金…今、こんなもの、と撒き散らし、憎しみをぶつけているのも金。
それは、風太郎自身分かっているのかという矛盾。


過去に殺した男性の兄が刑事として、犯人が風太郎だと確信して追い掛けてくる。
風太郎に金の匂いを嗅ぎ取った父も風太郎を狙う。
着々とのっとり計画を進めているようで、意外と穴や罠だらけやで!?(笑)とつっこみつつ。
家政婦は見た!的なことにもなってるし…ハラハラします。

観終わった後、へこみますが、一回目よりは若干…落ち着いていたかな?

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銭ゲバ#1

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蒲郡風太郎。
ひととは関わらずに金に執着し、生きている青年。
幼い頃に病気がちの母が亡くなったのも、お金が無かったから。
母が「悔しい」と言ったのも、お金が無かったから。
「お金よりも、大事なのはひとのこころ」
そう言ったのも母であったが、今の彼には届かない言葉。


松山くんが出ていなかったらまず観ない…そんなストーリー。
小学校時代、彼をいじめる同級生に、暴力をふるう父親に、彼のお金を狙う同僚に、胸が痛んだ。
というのはタテマエで、実際は「何すんのー!許さん!!」と、じたばたしていました…。

そして、彼が生きていくために必要としたのは―金。
その過程、そう心に刻んでからの彼の生き様が、また胸に刺さる。

ずっと半泣き状態…だって、松山くんが!
冷め切った、片目はあってもお金以外見ようとしない、その姿にヤラレマシタ。
どうしたら、風太郎はしあわせになれるの?
どうしたら、風太郎は誰かとしあわせを分かち合えるの?


見終わった時、思わず、「やっと終わった…」とぽつり。
番宣で見せたいつにない明るさは一体!
まんまと引っ掛けられた気分…(笑)


少年時代を演じていた、齋藤隆成くんは『流星の絆』に続いて、またヘヴィー。
彼も頑張っていました。
お母さんが大好きで、いつも健気な笑顔をふりまく。
貧乏だけれど、明るい表情を見せる彼に、容赦なく冷たい言葉や出来事が訪れる。


少年時代、風太郎が犯した罪に関わる刑事。
風太郎が企てをもって、近づいていく、令嬢。
パズルのピースが埋まっていく。

風太郎がしあわせを見つけられるように、松山くんが無事に撮影を終えられるように祈りつつ、見届けたいなと思います。


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映画を観る→『ハッピーフライト』

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副操縦士の鈴木(田辺誠一)は、機長昇格の最終訓練である乗客を乗せて飛ぶ実地試験でホノルルに向けて飛び立つことになる。
彼は試験教官として同乗する威圧感たっぷりの機長の原田(時任三郎)を前に緊張感を募らせていた。
そんな中、キャビンアテンダントの斎藤(綾瀬はるか)は夢にまで見た国際線フライトに臨み、緊張感がピークに達していた。(シネマトゥデイ)

『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』の矢口監督作品。
空に関わる様々なお仕事を描いています。
CAとパイロット、グラウンドスタッフ、管制官、整備士、バードパトロール…たくさんのひとたちが支えている、私たちの空の旅。
今さらなんだけれど、しみじみ。

『ウォーターボーイズ』などに比べると、登場人物たちの年齢も上がり、賑やかさやコメディ要素が若干落ち着いてしまったように感じます。
それが残念。

個人的には、クレームのシーンで自分が怒られている気持ちになり、勝手にテンション下がっていました。
お客様の怒りがわっと上がって、怒鳴る…それらの流れがすごくリアルで。
自分ならどうやってお詫びし、ご納得頂くだろう…と、そればっかり考えていた、数分間。
そんなことをしているから楽しみが半減しちゃったんじゃ…とほほ。

綾瀬はるかちゃんや田辺誠一さんは二人とも一人前とは言いがたいんだけれども、一生懸命な姿に、思わず、エール。
脇のキャストたちがいい味出されていました。
グラウンドスタッフの平岩紙さんは独特のゆる〜い感じが憎めず、田畑智子さんはしっかりはきはきした先輩で、働く女性は彼女に訪れる出来事に胸きゅんしたのでは?
田中哲司さんはあれじゃあ、ただの嫌な先輩…最後に見せ場を作って欲しかった…。

空の旅、舞台裏で頑張るプロたちの物語。
お仕事紹介映画?


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三浦しをん『月魚』(角川書店)

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古書の老舗、無窮堂現店主、真志喜と幼なじみの瀬名垣。 店は持っていないが古書の卸を業としている瀬名垣の誘いで、2人は買い取り依頼にはるばる遠方まで赴く。 その地で2人はずっと抱えていた過去と向き合うことになり…。

三浦しをんさんの本は『私が語り始めた彼は』以来の2冊目。
表紙が可愛かったので、これを選んでみたのですが、しっとりした1冊。
『私が~』はドロドロしたお話、という印象だったので、次はさっぱりしたやつ!と思っていましたが、しっとり…かな。
全体的に、耽美(ボーイズラブ)系??
“恋愛”だとは明記されていないんだけれど、真志喜と瀬名垣の、執着ともいえる、お互いの想いは“友情”…というよりは“愛情”の方がしっくりくるかな、と。

2人の過去の傷にもなっている出来事、うーん、理解はできるんだけれど、子供そっちのけで、しっかりして!大人!と、わけの分からないツッコミを入れたくなっちゃいました。


全体的に、独特の雰囲気漂う、『水底の魚』、『水に沈んだ私の村』、そして、文庫書き下ろしの『名前のないもの』が収録。

↓単行本版はこちら。

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