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August 2008

宮部みゆき『長い長い殺人』(光文社)

長い長い殺人 (光文社文庫)長い長い殺人 (光文社文庫)
宮部 みゆき

光文社 1999-06
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’99年に発売された文庫本を何故、今?
まぁ、私の読書人生では、宮部作品はゆっくりとでも、全部読んでみたいなとは思っているのですが、タイミング的にはWOWOWでの映像化がきっかけ。
キャストが豪華だし、面白そう!と単純に飛びついてしまいました。
残念ながら劇場で鑑賞はできなかったのですが、DVDが出たらレンタルにはなっちゃうけれど、是非!観たいなと楽しみにしています。

さてさて、この作品。


語り部は何と、”財布”。
刑事の財布、死者の財布、犯人の財布…。
持ち主に劇的な事柄がそれぞれあるんだけれど、”お財布が語る”という設定がすごい。
10の財布たちが出てくるのですが、さすが宮部さんというか、それぞれのキャラクタがしっかりできていて、面白い。
持ち主を心配したり、応援したり。
財布たちの冒険(実際に動き出したりはできないんだけれど)も注目です。
財布といっしょにハラハラドキドキしてしまいました。
こんなこと、今までにないです、財布と一緒にドキドキ(笑)。

とある事故死、浮かび上がる疑惑、掘り出される過去。
ばらばらだったはずのお話がいつの間にかひとつの物語を紡ぎ、”犯人”へとたどり着く。

今回の(解説に掲載のカッパノベルス版”著者のことば”の表現を引用しつつ表現するなら)「短編小説を重ねていって「創りあげ」られた「ひとつの長編」、ヤラレタ感に満たされています。
個人的には宮部作品は短編より長編が好きです、しかし、こういうかたちの作品も面白いなぁ。


↓現在(2008年8月1日時点)はまだ未発売のDVD。
早く観てみたい…。

長い長い殺人長い長い殺人
長塚京三, 仲村トオル, 谷原章介, 麻生学

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2008-09-03
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