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March 2008

映画を観る→『陰日向に咲く』

公式ページはこちら → 


夏の日の東京。ギャンブルから足を洗えず、借金まみれのシンヤ(岡田准一)は、オレオレ詐欺に手を染め、老婦人をだまそうとする。しかし、その老婦人と心が触れ合ってしまい、金を引き出せずにいると、街で寿子(宮崎あおい)という女性と出会う。寿子は、母・鳴子(宮崎あおい・二役)の恋の軌跡をたどろうと、とある場所へ向かっていた。(シネマトゥデイ)


原作、大変売れています。
この本が出た時は文芸書も担当していたので、追加、追加と注文を出した記憶があります。

記事を書くのが大変遅くなりました、『陰日向に咲く』。
地元の上映最終日前日に慌てて鑑賞(前売り券を購入していたので)。
たまたまネットの評判を読んでいたら何だか微妙な感想が多くて、だんだん行くのが億劫になってしまっていたのです。
そんな少しやる気のないまま、鑑賞スタート。


結果。
けっこう泣けたという。

西田敏行さんの演技はやっぱりさすがで、1段階、2段階と、場面も意味合いも変わってくるのにぐいぐい引き込まれて、ボロボロッ。

岡田くんと見知らぬ女性とのふれあいにもボロボロッ。
親から子への、子から親への、エピソードが絡むと、弱い私。

たくさんの伏線が敷かれていて、様々なひとたちがつながってゆくストーリー。
それがあっと驚く流れではなく、伏線が見えた時に既に人々の繋がりなどが予想できてしまったことが残念。
ついつい組み立てていってしまって。
組み立てたものを崩されてしまうような驚きが少し欲しかったかも。

俳優さんが豪華だったものの、ちょっと物足りなさは残ります。
空気感は好きだったのだけれど。
全く原作を読んでいない&期待せずに鑑賞したのが逆に良かったのかも??

宮崎あおいちゃんが二役演じていて、私の田舎の鳥取弁も喋ってはるのが印象的でした。
個人的に楽しかった要素。


ケツメイシの『出会いのかけら』が好きで、映画が終わった後、まだ涙も乾ききらない間、曲が流れている時間がとても心地良かったです。
鑑賞後の心地が良かったので、映画としての印象も悪くはないんだなぁ。
ふふふ。

出会いのかけら出会いのかけら
ケツメイシ クラッシャー木村 弦一徹

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↓原作本はこちら。

陰日向に咲く陰日向に咲く
劇団ひとり

幻冬舎 2006-01
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鈴木央『ライジング・インパクト』文庫版全10巻(集英社)

オレ・・・ゴルフやっちい!!!
そんでっ ガンガンかっとばして
世界一の飛ばし屋になりでーっ!!!


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鈴木 央

集英社 2007-01
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東北の田舎に祖父と2人で暮らす小学生のガウェイン。
偶然やってきたプロゴルファーの西野霧亜にゴルフの才能を見出され、”世界一の飛ばし屋”を目指す!

絵が可愛らしく、独特の世界観を持った著者によるゴルフのコミック。
ジャンプに連載している時からずーっと好きで、いつか集めたいなと思っていた作品。
ようやく文庫版ですが全巻手もとに揃え、読み直すことができました。
すごく好きだったのに、どんどんジャンプの後ろのページに下がってゆき、連載終了…もっと盛り上がりそうな流れだったので、無理やり終了させてしまった感に襲われるラストでした、残念。
勿論、嬉しいラストでもあったのだけれど、もっと過程を読ませてほしかったなと。
私の好きなコミックはけっこう頑張りつつもこのような終わり方をすることがしばしば…寂しいです。

ゴルフを扱ったコミックとしては他にもいくつかありますが、本で、全巻通して読んだのはこの作品だけです。
ゴルフの知識が全くない私が楽しめる内容。
逆にゴルフをやっているひとが読むと、あまりに超人的な子どもたちが多すぎて辟易してしまうかも??

主人公のガウェインが金髪なのに東北弁丸出しというキャラクタも新鮮でした。
いつもにこにこしていて元気なガウェインはすっごく可愛くて、ゴルフ初心者ながらもその想いは強く、がむしゃらな姿はカッコ良かった。
小さいけれど、自分よりも大きな子供や大人にだってちゃんと間違っていることは間違っていると言うことができる、非常に正義感も強い少年です。
ライバルや友人たちが皆個性的なのも面白かった。
物語初頭からのライバル、ランスロットを始め、天才肌の子から卑怯なことをする子まで…良い子ばっかりでなく、天才だけではない(天才的な子が多いのは多いけれど…)。
どう見ても小学生や中学生に見えない子どもたちがぞろぞろ出てくるのですが、途中からいちいち「こんな小学生ありえへん!」なんてツッコミもせず、個性的ないちキャラとして受け止めてしまうから不思議。

キャラクタたちそれぞれの抱える事情や想いが交錯し、シリアスな一面も持ちつつ、ホロリとしてしまう家族愛や友情、恋愛もある。

個人的には時々読み返したくなる、夢に向かうガウェインに勇気をパワーをもらえる作品です。

↓新書サイズ版はこちら。(全17巻)

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南Q太『スロウ』(祥伝社)

智明を傷つける奴は
あたしが絶対許さないから
ねっ

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南 Q太

祥伝社 2008-02-08
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収録作品
妄想夫婦
スロウ 第一~四話


ひさーしぶりの、南Q太さん、新刊。
表紙のイラストがちょっとエッチでどきっとしつつ、購入。

『妄想夫婦』はラブラブな夫婦のお話。
二人で一緒になって妄想して、悲しくなったりコーフンしたりしつつ、とにかく仲良しで楽しそうという。

表題作の『スロウ』は先のお話に比べるとヘヴィーです。
主な登場人物が第一話では高校生、第三話では社会人…と時が流れている。
Q太さんの作品ではいくつかあるのだけれど、女の子同士の恋愛も描かれています。
というか、男のひとも出てくるんだけれど…読んでいて「こんな男のひとと恋愛したい!」とは全く思わないタイプの方ばかりで。
どうしてもオンナノコ視点で読むので、「ひどい!」、「最悪!」なんて思ってしまう。

なかなか物事って、スムーズにうまく進むもんじゃあないんだな。
でも、心の芯に大事な思い出、支えと呼べるものがあれば、これからも生きてゆける。
けして明るくはないけれど、前向きな物語でありました。

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