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映画を観る→『僕のピアノコンチェルト』

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「僕のピアノコンチェルト」オリジナル・サウンドトラック「僕のピアノコンチェルト」オリジナル・サウンドトラック
サントラ ゲオルギュー(テオ) チューリッヒ室内管弦楽団

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高いIQを持つヴィトス(ファブリツィオ・ボルサーニ)の両親は、6歳の息子を偉大なピアニストに育てようと、幼稚園ではなく音楽学校に通わせる。そんな彼の唯一の理解者は、田舎で家具工房を営む祖父(ブルーノ・ガンツ)だけだった。12歳になった彼は飛び級をして高校生になるが、スーツを着て学校に通う生意気な学生になり……。(シネマトゥデイ)


予告編を観る機会があり、主人公・ヴィトスの12歳時を演じたテオくんの演奏を聴きたくて観に行きました。
テオ=ゲオルギューくんは実際に5歳からピアノの練習を始めたというピアニスト。
ちびっ子だったヴィトスが12歳のヴィトスに切り替わるシーン、ピアノの音が力強くなり、思わずぞくり。

ただ、あくまでも”天才の苦悩と成長”を描いた物語であり、その才能はピアノだけに限ったものではなかったため、ピアノに苦労する姿…というのは特に見受けられません。
だから、ピアノ目当てで観に行った私はちょっと肩透かし。
それでも、合間合間の楽曲にはうっとりしていたし、最後の演奏には”感動”。


天才児として扱われるため、周りの子と同じように過ごすことができないヴィトス。
自分はただ”普通の子になりたい”だけ。
その姿は痛々しいものがありました。
親も、けして天才児だからヴィトスが可愛いわけではなくて、単純に言うと、ちょっと嬉しくてはしゃいでしまっただけなんでしょうけれど。

周りの大人の中で、ヴィトスの友人でもあり、良き理解者のおじいちゃんはとっても素敵でした。
甘やかすのではなく、大きな心でヴィトスを見守ってくれる。
工作が得意で、意気揚々と自分の夢の話をしてくれるおじいちゃん、ファンになっちゃいます。

ヴィトスなりの初恋に関するストーリーも、切ないものがあったな。

後半の、ヴィトスが挑むマネーゲームはとんとん拍子に進んでしまい。
現実離れした感が出てしまいましたね。
あくまでも、おじいちゃんを助けるためにお金を儲けようとしたヴィトス、ということでおじいちゃんファンとしては応援しておりましたが。

近所にいたら、天才以前に「ませた子だな~」と思ってしまうかも。

少年の、成長ストーリー。
映像の温かみ、家族の愛、音楽の美しさ、胸にしみます。
テオくんのピアノ演奏は是非もっと聴きたかったです。

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Comments

確かにませては いるんだけど
彼なりにちゃんと筋をとおしていくところ
などは スマートで良かったです
ブルーノは本当に良い役者ですね
彼のお爺ちゃん役は 素敵でした。

Posted by: HAR | December 16, 2007 at 07:55 AM

>HARさん
コメントありがとうございますv
スマート、確かに。
おじいちゃんとヴィトスが一緒にいるシーンがダントツで好きです。
私はブルーノ=ガンツ氏の作品を観た事がなかったので、今後注目したいなと思っています☆

Posted by: ぽっぽ | December 17, 2007 at 10:34 AM

突然で申しわけありません。現在2007年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票にご参加いただくようよろしくお願いいたします。なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。

Posted by: 日本インターネット映画大賞 | December 22, 2007 at 10:50 PM

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