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November 2007

よしながふみ『きのう何食べた? 1』(講談社)

「ごはん作るだけでイヤな事あってもけっこうリセット出来んのよね」


きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC)きのう何食べた? 1 (1) (モーニングKC)
よしなが ふみ

講談社 2007-11-22
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43歳の弁護士・筧は年齢よりも若く見える男前で仕事もできる。
仕事を早く片付け、帰って取り掛かるのは倹約も兼ねた料理。
その腕前はなかなかのもの。
そして、彼には一緒に暮らす恋人(男性)が…。


『愛がなくても喰ってゆけます。』のような感じのグルメコミック。
『愛が~』は美味しいお店を渡り歩くエッセイ的でしたが、『きのう~』はレシピ付きコミックという感じ。
よしながふみさん(の他の作品)をある程度知っている(中でもソフトなのしか読んでいないですが)私はゲイのカップルが出てきても戸惑わないけれど、全く知らないひとはびっくりするのかなぁ?
そういう要素が苦手な方でも読めるくらいの内容ではないかと思いますが…設定として、という感じなので。

個人的には筧の料理仲間の佳代子さんファミリーが好き。
ずけずけと遠慮がないところが(笑)
その態度を自分に過剰に反応する両親と比較して、「(ゲイに対して)自然に接してくれてる」と表現する筧に「他人」だからできているのだとケロリと言う佳代子さん。
自分の娘が同じことを言い出したら「平静でいられるかどーかは自信ない」。
そして、その言葉を「なるほどねー…」と受け止める筧。
よしなが作品はちょっとしたエピソードにはっとさせられてしまいます。


レシピやお料理の絵がストーリーよりも目立っている気もするので、お料理&よしなが作品に全く興味がないひとは、ちと辛いやもです。
ご飯…お腹空いてくる~。

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ほしのゆみ『奥さまはマリナーゼ 2』(宙出版)

奥さまはマリナーゼ2 (Next BOOKS)奥さまはマリナーゼ2 (Next BOOKS)
ほしの ゆみ

宙出版 2007-11-07
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まさかまさかの第二弾。
前に出た巻は単発ものだと思っていたので、嬉しい。

オットと奥さんのラブでラブでラブの毎日。
結婚して12年、今もラブラブ!!
結婚に夢を抱く私としては、理想です、いや、ほんと。

あと、マリナーゼ・セレクションのアイテムに、いつもひかれてしまっています。
メラミンスプーン…確かに可愛い!欲しい。

毎日小さなことを楽しむことができる素敵なマリナーゼと旦那様。
元気をもらいつつ、読了。

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森博嗣『工学部・水柿助教授の逡巡』(幻冬舎)

工学部・水柿助教授の逡巡―The Hesitation of Dr.Mizukaki (幻冬舎文庫 も 3-8)工学部・水柿助教授の逡巡―The Hesitation of Dr.Mizukaki (幻冬舎文庫 も 3-8)
森 博嗣

幻冬舎 2007-10
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水柿助教授シリーズ第二弾。
まるで、森先生自身のことについての面白エッセイのようだけれど、あくまでも”小説”である…らしい。

ミステリィ作家になり、お金が儲かるようになり…赤裸々に述べられていく生活。
「儲かっている」とちゃんと書いちゃうところが森先生らしい。

須磨子さんともなんだかんだで仲良しで、いつも楽しそうである。

きら~くにきら~くに読める森作品。

本格ミステリ、いつもの森ミステリを期待していると、肩透かしをくらいます。

ラスト、油断しきって読んでいたら、森作品にあるまじき(!)爽やかさで終わり、不覚にもぐっときてしまった。
ずるい。

↓単行本はこちら。

工学部・水柿助教授の逡巡工学部・水柿助教授の逡巡
森 博嗣

幻冬舎 2004-12
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↓ノベルスはこちら。

工学部・水柿助教授の日常 (幻冬舎ノベルス)工学部・水柿助教授の日常 (幻冬舎ノベルス)
森 博嗣

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映画を観る→『やじきた道中 てれすこ』

公式ページはこちら → 

品川の遊郭で偶然に再会した弥次さん(中村勘三郎)と喜多さん(柄本明)は、ひょんなことから売れっ子おいらんお喜乃(小泉今日子)の足抜けを手伝う。無事に江戸を脱出した3人は、金をだましとられたり、子タヌキの恩返しで博打で荒稼ぎしたりと、珍道中の連続。やがて箱根に着くと、お喜乃は弥次さんにある告白をする。(シネマトゥデイ)


何で観に行ったのか、未だによく分からないのですが、観に行きました。
多分、のんびり鑑賞できるものがいいな、と漠然と思っていたんだと。

観終わった後、嬉しくてたまらなかったり、悲しかったり、切なかったり、と余韻は特にありませんでした。
特に印象が強いシーンも…柄本さんの首吊りシーン?
でも、観ている間はほっこりできました。


勘三郎さんや柄本さんの掛け合いは気持ちがいいし、キョンキョンの啖呵はカッコイイ。

脇役で出てくる松重豊さんや藤山直美さんにも笑わせてもらいました。

”てれすこ”は…結局、どうでもよかったの??(笑)
描かれたてれすこは人面魚そのもので、可愛くない…。

娯楽映画として、年齢が高い人にも、勿論若い人でものんびり鑑賞できちゃうものであると思います。

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宇仁田ゆみ『アカイチゴシロイチゴ』(祥伝社)

アカイチゴシロイチゴ (Feelコミックス)アカイチゴシロイチゴ (Feelコミックス)
宇仁田 ゆみ

祥伝社 2004-07-08
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『マニマニ』のキャラクタも登場の『アンチカガミコント』を含む短編集。

相変わらず、元気で一生懸命な宇仁田作品のキャラクタ。
楽しい、可愛い作品のタイトル。
ご満悦。

『エバグリン』の女子の”勢い”なんて、まさしく宇仁田作品!でツボです。

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映画を観る→『犯人に告ぐ』

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雫井脩介さん原作小説の実写化!
小説を少し前に読んでいたのですが、すっかりトヨエツのイメージで読みふけっていたので、実際に動くトヨエツを観られたことで既に感動していました。
それくらい、はまっていた。

実写にあたって、原作は巻島の娘が心臓が弱い、という設定でしたが、妻(松田美由紀さん)が心臓が弱い、となっていたこと。
娘はおらず、ようやく授かった一人息子がいること、と、家族設定が異なっていたくらいで、他は割と、原作に忠実…かな。
曾根と植草という、黒いキャラクタが原作よりもセコイ感じが若干。
小澤征悦さんが少し前に放映された『天国と地獄』に続き、ちょっと悪い役。
私の中では今までけっこういいひと役のイメージが強かったので、割増で「きぃ~っ」となります。

津田長を笹野高史さんが演じられていたのも嬉しかったです。
津田長と巻島を疎ましく感じる刑事たちのもめるところは微妙にいらない気もしつつ。
キャストが渋くて、良い。

ただ、映画が始まると同時に、身代金受け渡しに挑んでいる母親のシーンが流れるのですが、唐突でびっくり。
原作を全く知らないひとはさっぱりワケが分からないんではないだろうかと思いました。
冷静にその後のシーンを観ていれば、大体の筋は理解できるかもしれませんが、2時間ほどにまとめるために、色々省いてしまっている感があります。
巻島の人生の岐路を分けた、誘拐事件後の記者会見で記者にキレるシーンは、「あれじゃあ、ただ癇癪を起こしたみたい…」。
ラストも、私がぐっときた終わり方ではなかったし…。
キャストが渋く、迫力も雰囲気もある映画だったので、もっと真に迫るラストにして欲しかったな。

ラスト。
無駄にびっくりさせられました。
ぎゃ!
ってびっくりしたらエンドロール…。
本当にただ、びっくりさせられて終わってしまったので、笑いが逆にこみ上げてしまいました。
…悔しいっ。

まとめちゃった感により、2時間ドラマみたいになっちゃいましたが、面白かったです。
原作のイメージで補いつつの鑑賞だと十分楽しめるかも。
ちょっとだけしか出ないけれど、犯人、”バッドマン”を演じる役者さんにも注目。

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映画を観る→『DEATH NOTE』(前編・後編)

DEATH NOTE デスノート / DEATH NOTE デスノート the Last name complete setDEATH NOTE デスノート / DEATH NOTE デスノート the Last name complete set
藤原竜也 松山ケンイチ 戸田恵梨香

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前編は劇場で観て、後編も前売り券は購入していたにも関わらず、行けなかった作品。
松山ケンイチくんのことを本格的に気になり始めたきっかけでもある作品です。
2月にスピンオフ作品、Lをメインとした『L change the WorLd』の公開も控えているということで、漸く鑑賞致しました。
(ノベライズ(12月25日予定)、映画のフォトブック(1月末予定)も順次発行されますので、その際には本屋さんへゴー!)


前編、香椎由宇さんのオリジナルキャラが加わったことも大きく、映画ならではの要素を加えた上で、原作の世界観を比較的残した作品になっていたと感じ、原作ファンとしては満足していました。
松山くんや藤村俊二さんのふたりが私ははまっているように思い、感激していました。

後編は前編以上に原作の筋にそったストーリー展開。
さくらテレビの内側に関してやキャスターの高田清美に関する設定に変更がありますが、結果として考えた場合、原作の流れ通りかな…と。

映画は要所要所、きちんと原作のツボのような部分をおさえている印象なので、多少わき道にそれたり、途中道が分かれてしまったりしても、まとまっているのかもしれません。
原作を読んでいないひとでも、映画単体として楽しめるようになっています。

ラスト。
一番気になっていた”あのひと”の最期。
ただただ、悔しい~と感じたラストであったので、嬉しかった。
穏やかな表情に、救われるラストでした。

原作にしても、映画にしても、月は自分が正しいと、ずっと思い続けるのだろうし、月に同意するひともきっとこの世の中には大勢いるんだろうな、と改めて。
映画鑑賞中はなるべく、そういう論点からまじめに鑑賞はしなかったのですが。

映像もカッコイイし、懸念していた死神たちの映像も異形なりに作品にフィットしていたので、良かったです。
声をされていた中村獅童さん、ピーターさんがすごく良かったです。
勿論、主演の藤原竜也さんが月のカリスマ性、清潔な部分、狡猾さを非常に演じ分けていたと思いますし、他のキャストの方ががしっと周りを固めていた印象もありました。
原作ファンも楽しめた、面白い映画。


DEATH NOTE デスノートDEATH NOTE デスノート
藤原竜也 松山ケンイチ 瀬戸朝香

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DEATH NOTE デスノート the Last nameDEATH NOTE デスノート the Last name
藤原竜也 松山ケンイチ 戸田恵梨香

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映画を観る→『自虐の詩』

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原作は人気4コマコミック。

自虐の詩 (上)自虐の詩 (上)
業田 良家

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自虐の詩 (下)自虐の詩 (下)
業田 良家

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本当は『クワイエットルームにようこそ』を観るつもりでしたが、時間を勘違いしていて、予定変更して鑑賞した『自虐の詩』。
原作は漫画好きに評価が高いことは以前から知っていたのですが、”働かない旦那さんに尽くす(内縁の)奥さん”という物語、ちょっと苦手かな…と。

頭の方に出てくる通天閣に、「あ、大阪が舞台だった」と気づく。
それくらいに内容をチェックしていなかったのです。
大阪…大阪…。
出てくる場所に見覚えがあったりしたら「ここって…」なんて考えていました。
イサオのような格好のおっちゃん、確かにいるな…とか。
そんなにたくさんはいませんけれど。

予想通り、幸江は苦労の連続。
元・ヤクザのイサオは働かない、短気。
ちょっと気に入らないことがあると、愛情込めて幸江が作ったご飯の載ったちゃぶ台を引っくり返してしまう。
めちゃくちゃなことばっかりするし、籍も入れていない関係の旦那さんなのに、幸江は不幸どころか嬉しそうにさえ見える。
阿部さんと中谷さん、他のキャストの方々がコミカルに演じてはるから軽減されているのかも。
しかし、幸江が妊娠した辺りで思わず涙してしまいました。
かわいそう、じゃなくて、悲しくて。
幸江に感情移入してしまって、途中から一緒に嬉しくなったり、悲しくなったりしてしまっていたようです。

後半、クライマックスにあたって、回想シーンが入るのですが、ここでその長さ??と思うくらいに長い気がしました。
友人との想い出、イサオとの出会い。
若かりし頃のイサオは『北斗の拳』に出てくるひとみたい…。
そのエピソードひとつひとつはとてもいい話なのですが、ちょっと長く、多少前後の話が間延びしてしまったように感じました。
ばっちり回想中、回想後もじーんとしてはいたんですけれど。

阿部さんはとにかく大きくて(笑)迫力がずぅっとありました。
走っているだけでも威圧感。

中谷さんのくるくる変わる表情にどんどん引き込まれ、楽しかった!
おかげで感情移入しまくりでした。
方言で喋っているのも素敵でした。

脇のキャストも個性的。
特に、熊本さんはすごい。
彼女を演じている丸岡知恵さん、そして…あの方も、すごく良かった!
お楽しみに。

原作を読んでいない私としては、十分に楽しめました。
もっと悲しくなるかと思ったけれど、落ち込むところまではいかず、ほっ。

イサオと幸江は素敵だけれど、私は幸江のように辛抱強く旦那さんを愛せはしない気がする…なんてことも思っていました(笑)


↓主題歌。

海原の月海原の月
山本隆二 安藤裕子 松本隆

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