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米澤穂信『氷菓』(角川書店)

氷菓氷菓
米澤 穂信

角川書店 2001-10
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”省エネ”少年、折木奉太郎、高校1年生。
なりゆきで入部した古典部、仲間たちにひっぱりこまれるように様々な日常に散らばった謎を解く羽目に。


東京創元社から出ているシリーズが好調の米澤穂信さん。
角川の夏の1冊のひとつである本作をこれを機会にチェック。
第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞(長っ!)を受賞した作品。

読んだ率直な感想としては、デビュー作ということもあってか、読み易い、ライトノベルに近いかと思われるような読み応えです。
”氷菓”という題名だけ見て、ちょっとヒヤッとする…というと、単純なイメージ過ぎですが、そういう、クールな作品かと思っていたのです。
でも、読み始めると、ほのぼのしている。
学園ミステリ、とあらすじに銘打たれておりましたが、その通りですね。

キャラクタも、それなりに個性的な高校生たちが出てきます。
奉太郎の”省エネ”少年っぷりはというと、廊下に落し物らしき物体を見つけても、貴重品ではなさそうだと認識すると、拾うのを止める。
一円以下の価値のものを拾うために身を屈めても、必要なエネルギー消費は一円を上回ってしまうというのは省エネ者の間の常識だ。
…ということらしい。
そのシーンにきて、漸く主人公のキャラクタを楽しみ始めました。

お嬢さまの千反田、毒舌の伊原という女子。
”旧友”で”好敵手”で”仇敵”の里志のキャラクタがヒトクチでは言えないけれど、面白いです。

血生臭いミステリでは全くありません。

でも、千反田さんが持ち込んだ謎はほろ苦く、他の謎とはまた少し違います。

この作品はどうもシリーズとして二作目が出ているようなのですが、この作品を読み終えた時にいつの間にやら次作が気になっていたぽっぽでありました。

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Comments

へぇぇぇぇ!この作品が米澤 穂信先生のデビュー作だったんですね!
知らなかった~
米澤先生の作品は「春期限定いちごタルト事件」しか読んだことが無いのですが
日常のふとしたミステリだけど奥が深い~
ってトコロ。
すごく好きです♪
近々「夏期限定トロピカルパフェ事件」を読む予定だけど、この作品もチェックしてみます♪
わーい♪

Posted by: あかね | July 23, 2007 at 07:31 PM

デビュー作…なはず(しっかり、書店員!・笑)。
いちごタルト~は好調みたいやのとタイトルにときめいてた☆
あかねちゃんの感想記事、見落としてるかも!チェックしなきゃ~(>_<)

Posted by: ぽっぽ | July 24, 2007 at 10:20 AM

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