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山田悠介『パズル』(角川書店)

パズルパズル
山田 悠介

角川書店 2007-06
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超有名進学校のエリートクラスが謎の武装集団に占拠された。
銃を備えた彼らから人質となった、皆に嫌われている担任教師を救うには校内に隠した2000ピースを探し出し、パズルを完成させるしかない。
48時間という制限時間の中、バラバラのクラスメイトたちは団結し、パズルを完成することができるのか?

山田悠介さんの作品を文庫になると、チェックする私。

…うーーーーーん。

あとがきで、山田さん本人が「自分の若さというか、青さを感じます」と3年前に書いた本作を振り返られていますが、まぁ、そうですね…。
私は発想自体、山田悠介さんの作品は好きです。
ただ、「文章を読む」ということをもうちょっと楽しませてもらえたらいいな、と思います。
以前にも『心霊探偵・八雲』の感想で同じ文芸社からデビューの神永さんと比較したりもしたけれど。
文章自体は、小説よりも、3年の月日を重ねた”あとがき”の方が読み易かったです。

担任の教師は最悪で、みんなが嫌っている、でも、命は大切だ、助けないと。
その流れは分かるけれど、そこへ辿り着く過程が具体的でないから、”ひとの命”という題材を扱っていて、それを”救う”ために奔走するストーリーであるはずなのに、”命の重さ”が伝わってこない。
勿体ない。
『リアル鬼ごっこ』の方がその点では良かったかもしれない。

キャラクタも、主人公をもっと魅力的に描いて欲しい。
少人数クラスとはいえ、10数名の人間が出てくるのだから書き分けは大変。
その分、主人公をもっと際立たせて欲しかった。
他のクラスメイトが彼に対して、反感を多少覚えるということに共感できてしまい、あまり好きにはなれませんでした。

毎回、批判している気がするけれど、次も読みます…(笑)
これでも、応援している、いちファンではあるんですよぅ><

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Comments

おはよーデス☆
山田先生の本は、全く読んだことがナイです(涙)
だって、めちゃ恐そう(笑)
と思ってるのは偏見????かな?????
「若さというか、青さ」か~
でも「あらすじ」は、ものすごく面白そうですね☆
興味がわきました♪


批判しちゃうけど、実は応援している!っていう気持ち。良いっす♪なんか、わかる♪


図書館で見かけた映画本は『女子映画スタイル』という山﨑まどかサンの本です。女の子が観たら「元気」が出るような作品がたくさん紹介されてました♪私は「女子」っていうKeyWordに弱いのです♪

Posted by: あかね | July 16, 2007 at 08:42 AM

山田さんの本は若い読者が多いだけあって、読み易いのは読み易いです。
すごくゲーム的要素が強く、題材はいつも「面白そう!」って思うのに、「面白い!」って読み終わって感じることがまだなくて^^;
図書館で機会があったら読んでみてくださいv

「女子」って、単語、ひかれちゃいます!
ちらっと本のことを調べたら、面白そう~。
今度立ち読みでチェックしてみよ(笑)

Posted by: ぽっぽ | July 16, 2007 at 09:21 AM

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