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森博嗣『赤緑黒白』(講談社)

「貴女の幸せは、僕の幸せです」


赤緑黒白―Red Green Black and White赤緑黒白―Red Green Black and White
森 博嗣

講談社 2005-11
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Vシリーズ10作目にして、完結巻。
赤く、塗装された死体がある日発見される。
被害者は赤井という名の男性。
彼の恋人であったという女性が「犯人を知っている」と保呂草の元へ、調査依頼にやってくる。
そんな中、第二の死体が見つかる、今度は死体は緑色に塗られていた…。


先ず、最初の方にある”登場人物”を見て、感嘆。
Vシリーズのメインキャストが勢揃い!

紅子&警察VS犯人とのやりとりにハラハラし、

ラスト、地面に着地しようとしたところを足払いされたかのような気持ちです。

「…えぇぇぇー!!!?」

びっくりして、「あぁ、Vシリーズもこれで終わって寂しい…」という感傷が一瞬吹っ飛びました。
まさか、こういうかたちで驚きの波がやってくるとは!
冷静に「やっぱりね…」って感じる読者の方もいるんかなぁ…すごい…。

シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。
裏表紙のあらすじに、こう書かれていたので、期待しつつ読んでいたのですが、鈍い私にはもひとつぴんとこず。
菅聡子さんによる解説を読んで、やっと理解できたところもあったりして。

すべてのシリーズは何かしら通じている…。
でも、こうこうこういう風に繋がっている、というようなことはさっぱり分かっていなかったので(笑)未だに宙をくるくる浮いている状態です。
謎が謎のまんま。
シリーズを読み終えた現在だから見えている、見えてきたこともあるので、本当ならここでもう一周しなくちゃなのかもです。
そ、そのうち…^^;

しかし、Vシリーズを読んで、感じたことはS&Mシリーズよりも、キャラクタや森博嗣作品に愛着を持っているひと向けだな、と思いました。
Vシリーズを読む前に前知識を入れていることによって、楽しみ方が変わってくるな、ということもそうだし、ミステリとしても、トリックを解くことがメインテーマというよりもキャラクタたちがどう動くか、ということが大きな要素のように感じました。
キャラクタにはまった人間にとっては、面白いけれど。
今回の謎解きのシーンは「一般的ミステリ」の雰囲気を”含んで”(一部。それがすべてではない)いたので、ちょっと意外でした。
意外や意外、そこからまた引っ張りまわされる。

保呂草さんと紅子さんのラストシーンは、すごく素敵。
そして、”あの”彼と紅子さんのシーンも、ちょっと切なくなってしまいました。

これから先、またVシリーズの面々と違うかたちで出会える日が来ないかもしれないけれど、来るかもしれない。
私が”そう思えばいつだって”会えるかもしれない。
その日を楽しみにしておこうと思います。
「じゃあ、さようならは、やめておこう」

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Comments

ついに、Vシリーズ読了ですね!
おめでとうございます(さみしいけど)
でも、ほんと
いつでもあえるのだと思います。
ぽっぽサンのレビューがすごく素敵で、
じーんときました。
これからVを読む楽しみが。。。
さらに期待が高まった感じがします。
「貴女の幸せは、僕の幸せです」
が、とても切なく感じる。
あー。。。読みたい!!!
読み終えたら、また長々とコメントさせていただきまっす☆

Posted by: あかね | July 14, 2007 at 10:17 AM

Vシリーズのキャラクタが好きなあかねちゃんならきっと楽しめると思いますv
でも、ちょびっともやもやもあったりして^^;

読んだら感想、楽しみにしています☆
長々コメント、大歓迎です(笑)

Posted by: ぽっぽ | July 15, 2007 at 11:11 PM

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Tracked on February 17, 2008 at 04:58 PM

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