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細川貂々『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)

この本が出て少し経った時に私の勤める書店の支店で「売れているらしい」と噂が。
確かに、客注(お客様のご注文)にも最近いくつか入っているではないか。
その時は書店員として慌てて仕入れつつ、個人的には「へぇ~売れてるんだ…」とぼんやりと考えた程度。
細川貂々さんのコミック自体はコミック雑誌で拝見したことはあり、「あのひとがこういう本を」とちょっとびっくりしつつもあんまり感心が湧いてこなかったという。
アマノジャクな私は時期がズレて今頃読むことになりましたとさ。

ツレがうつになりまして。ツレがうつになりまして。
細川 貂々

幻冬舎 2006-03
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ツレ(旦那様)とイグアナ(人間ではないけれど、息子同然)と暮らす日々。
バリバリ働く旦那様。
しかし、ある日、いきなりツレが「死にたい…」と呟いた。
一体何で?どうして??どうしたの???どうしたらいいの????

明るくて元気でタフに見えるひとでも、けして油断ならないのだな、と思う。
普段から「ぷち鬱や…」なんて言っているひとの方が意外と精神的に丈夫なのかもしれない。
しかし、やはり働き過ぎは気をつけないといかんですね。


ツレが鬱にかかり、支える妻。
その苦労はきっと、可愛いイラストで描かれたこのコミックには描かれていない諸々があったのではないかと思う。
でも、あくまで奥さんの貂々さんはひたむきに健気に、朗らかにツレさんと暮らしている。
その理由は作中にもある通り、
ツレ:「自分は必要とされているのだろうか?」
貂々さん:「だから私が必要としてるって!!」
どうしていいか分からなくても、いっしょにいるというのは、つまり、そういうことですよね。

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