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July 2006

原田宗典『スバラ式世界』(集英社)

高校時代の友人のオススメ。
集英社ナツイチの文庫目録を見ていて、いくつか見繕ったうちのひとつ。
初めて、原田宗典さんの本を読んでみた。

スバラ式世界スバラ式世界
原田 宗典

集英社 1992-09
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「~である」口調と砕けた口調がうまくミックス。
自分でツッコミも入ったりして、冷静な視点も忘れない。

毎日、劇的ではなくても、非日常的ではなくても、自分なりの視点を持つことによってこんなに世界は面白いものになる。
ショックな出来事、嬉しい出来事、アラララな出来事、周りをぐるっと見てみると、たくさんの事柄が散らばっている。


お医者さんがらみのイターイ話は想像すると、ヒィィと怖くなります。
病院がもともと苦手な私はさらに「なるべく病院のお世話にはならぬよう気をつけよう!」と志を新たに致しました。
そして、それでも怪我をしてしまいそうになったならば、お腹を庇うべし!です。

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川原泉『レナード現象には理由がある』(白泉社)

レナード現象には理由があるレナード現象には理由がある
川原 泉

白泉社 2006-06-29
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『笑う大天使』を読んで、「面白い!」とツボにきていた勢いそのままに最新作を購入。
やっぱりおもしろーい!

レナード現象って何だ??
表題作の最後のページによると、「水滴と水滴がぶつかって分裂する際、周囲の空気がマイナス・イオン化する現象」とある。
へぇ~。

4つのお話、その登場人物たちは同じ学校内に通う人間がメイン、よって繋がりがちらほら。
秀才の男の子とセラピー能力を持つ女の子。
ミステリアスな男の子と超楽天家な女の子。
柔道家の男の子と小学生の女の子。
女遊びの目立つ男の子と円滑な人間関係を望む女の子。


読んでいて心地よい感覚。
マイナス・イオンがまさしく川原さんの作品からは出ているんじゃ!?なんて思ったり。
出てくる女の子も男の子も個性的で、イマドキではないけれど、けして古臭くもなく。
登場人物のキャラクターひとつとっても面白いんです。

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森博嗣『月は幽咽のデバイス』(講談社)

月は幽咽のデバイス月は幽咽のデバイス
森 博嗣

講談社 2003-03
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Vシリーズ3作目。
狼男が出るという噂のある屋敷の中で衣服を引き裂かれた凄惨な死体が発見される。
しかし、現場は密室、室内中に散った血、そして水槽の側には大量の水。
事件の真相に瀬在丸紅子が挑む。


『今はもうない』(S&Mシリーズ)を読んだ時もまんまと森博嗣さんに「ヤラレタ!」と思いましたが、また「ヤラレタ!」ですよ。
物語を読み進める時点で、いや、この本を読もうと思った時点でかもしれない。
私の頭の隅にある概念がごとんと重い音をたててまるごとひっくり返されちゃう感じ。
ミステリとはこーいうものだ、犯人やトリックはきっとこーいうことだ、という基本軸をぐるりと動かされてしまう感じ。
森博嗣さんにはまってしまう要因でもあるのだけれど、またまんまとひっかかっちゃったなぁと。

さ、次も読むぞ!

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瀬戸口みづき『妄想恋愛(ロマンティック)がとまらない』(メディアファクトリー)

ロマンティック(妄想恋愛)がとまらないロマンティック(妄想恋愛)がとまらない
瀬戸口 みづき

メディアファクトリー 2005-11
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題名がインパクトあり、です。
妄想恋愛と書いてロマンティック!!
いいですね☆

メディアファクトリーコミックエッセイプチ大賞受賞作品。→関連ページ
大賞作品が本になると大体読ませて頂いているのですが、この『妄想恋愛』はなかなか面白いです。
めちゃくちゃぶっ飛んでて。
しかし、妄想しないオンナなんているのか??とも思います。
方向性(笑)に違いはあれど、みんなある程度は妄想してるもんちゃうかしらと。
うまくいく妄想から大失敗する妄想まで。
この著者の方の妄想は「アイタタタ」的妄想が多いのですが、時折「それいいかも!」みたいなものもあったりして素敵。
激しい+昔の少女漫画という感じの妄想がたくさんです。
是非ププッときてほしい。

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東野圭吾『殺人の門』(角川書店)

殺人の門殺人の門
東野 圭吾

角川書店 2006-06
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小学生の時、ある日の出来事をきっかけに、主人公・田島和幸は”殺人”に興味を持ち始める。
そして、のちに彼に殺意を抱かせることとなる倉持修という同級生との出会い。
高校、就職と時は流れていくが、倉持との縁はなかなか切れず…。

まぁ、けして派手ではなく、地味な物語ではあります。
地味な物語を読者に退屈させずに読ませることができるというのはすごいことだと思います。
東野圭吾さんの作品は現実にありえる程度にリアルなんだけれど、何故かあんまり感情移入はできない…何でだろう??

主人公はいつも倉持修に心身ともに振り回されてしまうわけなのですが、「何でそんないつもいつもひっかかっちゃうんや!?」と私みたいなどんくささ満点の人間に思わずイラッとさせてしまうくらいにひどい。
それだけ倉持という人間が頭の回転が速く、話術巧みでカリスマみたいなのものを持ち合わせた人間なのだろうと考えるのだけれど、少しイラッ。
「お願い、しっかりして!」とけっこう夢中で読み進める私。

「歪んだ友情の物語」と解説の北上次郎さんは表現されていますが、納得。
倉持と田島の間にあるものはかたちは違えど、憎悪や嫉妬。
お互いがお互いを羨ましく思い、妬み、憎んだ。
それゆえに、お互いのことがよく分かる-。
そういったつながりのある友情がそこにはあるのかもしれない。

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東野圭吾『探偵倶楽部』(角川書店)

探偵倶楽部探偵倶楽部
東野 圭吾

角川書店 2005-10-25
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お金持ちの会員専用の調査機関”探偵倶楽部”。
5つの物語から成る短編集。

東野圭吾さんの本はけっこう好きではあるのですが、読んだ後、すこーし沈むのです。
ので、最近ご無沙汰でした。
久々に手に取った本作はなんと短編集。
さらさら読むことができるため、読み終わった後にどんより沈んだりすることもなく、でした。
短編の方が私にはいいかも、東野作品。

探偵=浮気調査なの??というくらい不貞がからんできている気が。
せっかく”探偵倶楽部”という看板があるのに、もひとつ彼らの個性が弱い気がする。
ぶっ飛んだ設定過ぎてもウケないかもしれないけれど、もう少し派手なつくりでもいいなぁ、なんて。

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映画を観る→『DEATH NOTE 前編』

DEATH NOTE (1)DEATH NOTE (1)
大場 つぐみ 小畑 健

集英社 2004-04-02
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面白かったです、映画。

藤原竜也さんは月という白くもあり、黒くもある人物を上手く演じていたと思うし、松山ケンイチくんもLのすこーしいらっとする雰囲気(笑)をうまく作っていた。
ワタリ役のおヒョイさんがはまっていて、観ていて嬉しい、何だか。

オリジナルキャラクターが出てきたり、原作とは少し違う設定、展開が出てはくるけれど、原作の基盤には忠実に感じました。
世界観はちゃんと映画の中にもってきてくれているなって。
ので、とっても楽しく観ることができました。
11月の後編次第で「はしょり過ぎ!」とか「えぇ~!?」と一転してしまうことももしかしたらあるかもですが、期待しています。
多分内容的には原作の半分くらいを映画で描くのかなと。
ということは、後編の後に「解決編」なんてやったりして???

映画を観て、原作も読もう!と思う方が多いのは原作ファンのひとりとしても書店員のひとりとしても喜ばしいです。
売り切れ起こさないように商品確保したいです、ほんまに。

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