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March 2006

おがきちか『エビアンワンダー』(一迅社)

悪魔と契約することにより得た代償のために、悪人の魂を狩る”銀府”-フレデリカ。

”衝動読み”にしては、アタリかな、と思っています。
面白かった。

悪魔と契約しているフレデリカは悪人を”やっつけている”わけですが、それは正義の味方としての行いではない。
自分の契約完了のために悪人の魂を-それも悪人であればあるほど返済が大きい-狩っているだけなのだから。
とは言っても、なんだかんだで人助け的所業なのだけれど、被害者の身を重んじて同情して・・・という展開におさまらないところがありきたりでなくていいです。
彼女はあくまで悪魔の(何かダジャレみたいでややこしい・・・)使者のような存在であるので、カミサマを敬ったりはしないし、信仰心なんて持ち合わせていない。
でも、まっすぐな”人間”なのだ。
脇を固める弟のハウリィや僧侶のフェイも魅力的です。

痛快。オトコマエの主人公。

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宮部みゆき『模倣犯』(新潮社)

やっぱり、宮部みゆき作品は面白い!

模倣犯1模倣犯1
宮部 みゆき

新潮社 2005-11-26
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あのごっつい上下巻の本が1~5巻までの文庫となりました。
高いし、ぶ厚いし…と、当時は読むことをためらっていたのですが、文庫化を機に…という読者の方も多いのではないでしょうか。
私のお店では2.3巻が売り切れていたりと、非常にかっちょ悪い状態です・・・><

大川公園で見つかった女性の右腕。
その女性を殺した人間たちの舞台裏だけではなく、発見した少年の周りにも大きく焦点は当てられています。
それらをすべて描いているところがとても面白い。
ラストがちょっと物足りない感じがしてしまったのですが、とても熱中して5冊を読みきることができました。

深夜、テレビでもやっていた、『模倣犯』の映画版。

模倣犯模倣犯
中居正広 藤井隆 津田寛治

東宝 2002-12-21
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山崎努さん、いい味出ています。
津田寛治さんや藤井さんもけっこう合っているとは思う。
中居くんも決して悪くはないんだろうとは思います。
ただ、原作というものがある以上、ちょっとこの映画はどうなんだろうと。
やたら小説やコミックが映像化されていて、別世界としてうまく描かれているものも勿論たくさんあるんだけれど、忠実に描いてこそ、の部分もあると思う。
最後のシーンが衝撃だと聞いていたのですが、ほんっとに衝撃的でした。
劇中、CGが一番使われたシーンかも^^;

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