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June 2005

山田悠介『Fコース』(幻冬舎)

4344406680Fコース
山田 悠介

幻冬舎 2005-06
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『Aコース』に続く書き下ろし第二弾。
仮想現実世界の中に入り込むアトラクション「バーチャワールド」。
智里は幼なじみの瑠華たちと4人で新作の「Fコース」を選択し、ゲームを始める。
「深夜の美術館から敵に捕まらずに絵画を盗み出すこと」-敵をくりぬけ、絵画を探し回るのだが…。


山田悠介さんの本はいつも帯や背表紙のあらすじを見て、「どんなお話か気になるー!」という気分になってしまいます。
ただ、現在のところはデビュー作『リアル鬼ごっこ』を含め、文庫しか購入したことはありません。
正直、『リアル鬼ごっこ』は読んでいて、「読みにくい」と初めて感じた小説でした。
アイディアは面白い、それは思いますし、手についつい取ってしまう作家さんではあるのですが…。
ので、今のところは文庫本のみチェックさせて頂いています。

『Fコース』は『Aコース』よりもストーリーにひねりが効いていました。
「おぉ!」って思いました。
でも、ラストがもうひとつ…。
ラスト前に「おぉ!」って感じた私の気持ちは何処へ…となってしまいました。

智里たちが盗もうとしている絵画がバッジスというひとが作者の「手をつなぐ二人」。
芸術方面もあまり詳しくないもので、この画家が実在するのかもわからないのですが、Yahooで検索しても出てこなかった。
架空の人物なのかな??
ラスト前の「おぉ!」以外にも、私はこの画家のプロフィールに関する部分が妙にリアルに感じました。
バッジスという画家の悲劇的ともいえる人生、そこにさす光。
彼の絵画を眺める千里に感情移入してしまいました。

いつか、山田さんの全く違うジャンルのお話も読んでみたいな。

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松久淳+田中渉『四月ばーか』(講談社)

4062750317四月ばーか
松久 淳 田中 渉

講談社 2005-03
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3LDKの部屋にひとりで暮らす守山。 そこに、外国帰りの朋子、後輩で親友の今野が越してくる。 三人で過ごす時間は楽しくて、どこか拙くて…。

竹内結子さん主演で映画化もされた、『天国の本屋』のコンビによる本作。
たまたまちょっと前にこの『四月ばーか』が文庫で出たので、『天国の本屋』をすっ飛ばして、こちらを読むことに致しました☆
薄いのでさらっと読めて。
爽やかな、テレビドラマを観ているような感覚に襲われました。
終わり方も、ドラマみたいにシーンが浮かんじゃいまして。
何だろう、ある意味リアル、それが逆に、ツクリモノ…だなって(何か辛口?でも、批判では無く)。
ここに出てくる男の人、女の人はみんなスタイリッシュ(言い慣れない単語…笑)な雰囲気につつまれている気がします。
ドラマ化したらおしゃれなショートドラマになりそう。
挿絵が巻末に少し載っていて、それが物語に華を添えています。

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森博嗣『地球儀のスライス』(講談社)

4062733870地球儀のスライス
森 博嗣

講談社 2002-03
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森博嗣さんの短篇集!です。

致命的なミスを私、しちゃいました。

この『地球儀のスライス』の前に『まどろみ消去』っていうのが出ているみたいなんです。
…すっ飛ばしちゃった…。

まぁ、そういうこともあります…(笑)

短編、読みきり。
内二作品にはS&Mシリーズのふたりも出てくるので、ファンには嬉しいです。

何か、一冊で色々楽しめる。
こういうタイプの話も書くのか、こういう人物視点でも書くのか、といった。
根底には(私の抱くイメージである)クールな部分がどれもあるのだけれど、それが今回はくるくる表情を変えていて、面白かったです。

個人的お気に入りは「小鳥の恩返し」、「気さくなお人形、19歳」。

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佐藤雅彦『プチ哲学』(中央公論新社)

あるものの価値を測るのに、いろんなものさしがあるということを知るのはとても大事なことです。
そして、その時もっと大事なことは、どのものさしをあなたが選ぶかということなのです。
『価値の測り方について』


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佐藤 雅彦

中央公論新社 2004-03
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文庫ということで小さいサイズ。
ちょこっと哲学を学んじゃおう、くらいの軽~い気持ちで手に取れる本。
堅苦しくなく、分かりやすい言葉とかわいいイラストでとんとんとん、と読むことができます。
私は「うんうん」「ほうほう」納得したり、感心したりしながら楽しんで読みました。

だんご3兄弟、バザールでござーるを創ったひと、と言うと、多分「あ~!」とピンとくるんじゃないでしょうか。
ちょっと、今私の中で気になる指数急上昇中のひとです☆
ハマってのめるこむ気質があるので、おそらくしばらくはこの方の著書を探し回ります^^;

29章目の「中身当てクイズ」は大学の時に友達に類似問題を出されたことがあって、その時は仲間内で私だけが解けたはずなのに、今回は「えっ、何でやっけ」と小さい謎に落ち込んでしまいました。
単純な問題なのに、焦った固い頭では解けない…ほぐさねば!!

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